参考:日本各地における放射線測定値

文部科学省 可搬型サーベイメータによる広域なエリアの空間線量率調査

東北地方
福島県
  福島県が実施している環境放射能測定地を引用。
      「平成23年東北地方太平洋地震について」を参照。    福島県環境放射能測定結果

1年間にさらされてよい人工放射線の限度(1mSv/年:ICRPの勧告)と、世界平均自然放射線(2.4mSv)の和の1時間当たりの平均値0.39を超えるものは赤字で示した。

2011年(単位はμGy/時≒μSV/時)

  福島  郡山 白河 会津若松 南会津 南相馬 いわき
2011/3/16  17.90   2.90 3.80 0.59 0.10 3.71 2.04
2011/4/1 2.28  2.26 0.70 0.23 0.09 0.92 0.58 
2011/5/1  1.62 1.51 0.65 0.18 0.08 0.52 0.26
2011/6/1 1.38 1.22 0.50 0.16 0.08 0.46 0.23
2011/7/1 1.25 1.11 0.50 0.15 0.06 0.46 0.21
2011/7/31 1.15 1.00 0.47  0.14 0.07 0.42 0.18
2011/8/31  1.11 0.96 0.44 0.08 0.08 0.42 0.18
2011/9/30 0.97 0.87 0.44 0.13 0.07 0.45 0.17 
2011/11/1 1.00 0.83 0.39 0.12 0.07 0.42 0.17 


2012年(単位はμGy/時≒μSV/時)  

  福島  郡山 白河 会津若松 南会津 南相馬 いわき
20123/1/1  0.88 0.76 0.38 0.11 0.08 0.40 0.20


宮城県
  2011年6月28日
 
測定地点  (μSv/h) 測定地点   (μSv/h) 
仙台市東北電力本店ビル駐車場 0.08 角田市角田市役所付近 0.09
石巻市石巻市役所付近 0.07 亘理町亘理消防署付近 0.11
大崎市大崎合同庁舎前 0.08 七ヶ宿町七ヶ宿町役場付近 0.13
松島町中央公民館前 0.08 白石市東北電力白石営業所 0.13
登米市登米合同庁舎前 0.08 大河原町大河原町役場付近 0.13
山元町山元町役場付近 0.07 岩沼市東北電力岩沼営業所 0.09
丸森町丸森町役場付近 0.20 名取市名取市役所付近 0.09


岩手県 
  2011年6月6日−6月9日
サーベイメータ(30秒間隔×5回の平均値)  μSV/h
一関市では、比較的高い放射線量が計測されている。

測定地点 (μSv/h) 測定地点   (μSv/h)
盛岡市(環境保健研究センター) 0.05 大船渡 0.09
一関市(一関地区合同庁舎) 0.17 釜石 0.09
一関市花泉町 0.21 宮古市(宮古地区合同庁舎) 0.10
一関市東山町 0.26 岩泉町(岩泉分庁舎) 0.08
一関市千厩合同庁舎 0.25 陸前高田市 0.08
一関市大東町 0.17 大槌町 0.09
一関市川崎町 0.21 花巻合同庁舎 0.05
一関市室根町 0.32 奥州合同庁舎  0.16


関東地方
千葉県
  5月31日〜6月1日 
千葉県では比較的高い測定結果が認められる。 

市名

測定地点名

(μSv/h) 市名 測定地点名  (μSv/h) 

野田市

野田市桐ヶ作
(二川小学校)
0.10  松戸市 松戸市常盤平西窪町
(常盤平保育所) 
0.19
野田市野田
(野田幼稚園)
0.13 松戸市小金
(小金保育所) 
0.24
野田市木野崎
(福田保育所)
0.24 松戸市二十世紀が丘梨本町
(二十世紀公園)
 0.35

柏市

柏市松葉町
(松葉第一公園)
0.52 流山市  流山市江戸川台東
(江戸川台保育所)
0.25
柏市千代田
(千代田町公園)
0.45 流山市流山
(流山小学校) 
0.33
柏市大津ヶ丘
(大津ヶ丘中央公園)
0.34 流山市名都借
(名都借保育所)
0.28

我孫子市

我孫子市白山
(我孫子第四小学校)
0.31 鎌ケ谷市  鎌ケ谷市粟野
(北部小学校)
0.28
我孫子市中里
(湖北小学校)
0.20 鎌ケ谷市中央
(鎌ヶ谷小学校) 
0.25
我孫子市布佐平和台
(布佐南小学校)
0.34 鎌ケ谷市道野辺中央
(道野辺保育園)
0.17


   
 

 
東京都
  2011年4月以降は、概ね0.10(μSv/h)となっている。 

 

神奈川県
 
神奈川県 環境放射線モニタリングシステム(リンク)

神奈川県 県内の環境放射線の状況について(リンク)


群馬県
  8月12日

測定者 測定地点 測定値
(μSv/h)
群馬県 前橋市上沖町 0.125
群馬県 中之条町中之条 0.114
群馬県 片品村鎌田 0.105
群馬県 邑楽町鶉新田 0.107
群馬大学 桐生市天神町 0.041

参 考
  2011年11月15日 NHKニュースより
東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質は、北海道や中国・四国地方にまで拡散し、土壌に沈着した可能性があるとするシミュレーションの結果を名古屋大学などの研究チームがまとめました。

研究チームでは「除染が必要なほどではないものの、全国で土壌調査を行うべきだ」としています。
名古屋大学などの国際研究チームは、原発事故のあとの3月20日から1か月間、各地で実際に計測された放射性物質のデータを地球全体の大気輸送モデルと組み合わせ、シミュレーションを行いました。
その結果、事故で放出されたセシウム137の一部は、北海道や中国・四国地方にまで拡散し、雨などの影響で土壌に沈着した可能性があることが分かったということです。
セシウム137は半減期が30年のため、影響が長く残るとされていますが、土1キログラム当たりの濃度は、高いところで、北海道東部の一部で250ベクレル、中国・四国地方の山岳部で25ベクレル程度とみられ、研究チームでは、いずれも除染が必要なほどではないとしています。
シミュレーションを行った名古屋大学の安成哲三教授は「放射性セシウムが全国的に広がっている可能性があることが分かった。
局地的に放射線量が高いホットスポットが出来ているおそれがあり、全国で土壌調査を行うべきだ」と話しています。

参考:BqとSv(経口または吸入した場合の預託実効線量)
  Cs137 経口摂取  1.3×10-8Sv/Bq=0..01μSv/Bq/    吸入摂取 3.9×10-8Sv/Bq=0..01μSv/Bq
 

1時間 1日の自然放射線量
 
実効線量 内訳
0.16μSv/h   1時間に自然環境から人が受ける放射線の日本国内平均。
0.28μSv/h   1時間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
0.39μSv/h   一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(1mSv/年:ICRPの勧告)と、世界平均自然放射線(2.4mSv)の和の1時間当たりの平均値。{(1000+2400)÷365÷24}

 
3.84μSv/d   1日に自然環境から人が受ける放射線の日本国内平均。
6.63μSv/d   1日に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。



参考資料
「知っておきたい放射能の基礎知識」 (株 ソフトバンククリエイティブ 2011 斉藤勝裕)
「放射線の影響が分かる本」 (財団法人放射線影響協会)
「核災害に対する放射線防護」 (医療科学社 2005 高田純)
「原発事故緊急対策マニュアル」 (合同出版 2011)


「新編教養物理学」 (学術図書出版社 1985 原島鮮 )
「チャート式シリーズ 新物理II」 (数研出版 1978 力武常次)

「歯科X線撮影における件数および集団線量の推定 1989年」
   (歯科放射線 1991;31.285−295.丸山隆司,岩井一男,馬瀬直通,他)

「X 線診断による臓器・組織線量,実効線量および集団実効線量」 
   (RADIOISOTOPES.1996;45.761−773 丸山隆司,岩井一男,西澤かな枝,他)

Wikipedia 「放射線障害」